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by revolver0319

お願い

地震当日。福島のバイカー「ガス」とは割りと早く連絡が取れた。

近所に住む両親も家族もみんな無事だし、会社から発電機も持ってきたし、食料も買いだめしたから大丈夫だ。と、笑っていた。

ガスが住むのは福島県伊達市。津波の被害もない山側。家の損壊も少なく、ライフラインが途絶えていても、テレビのニュースには載らない。派手な画がないからだろう。だから救援物資もなにも届かない。

「助けてくれ」人に弱みなんて見せることのなかったガスが助けを求めてきたのが昨日。俺は現実の「確定申告書類提出」なんて地震とは無縁な場所にいるときだった。

急いでスーパーで買えるだけの食料品を集め、電池などを探すが皆無。
集めた食材を送るためにいろいろな手段を探したがこちらも皆無。

自分で運ぶしかない。でもガソリンもない。
「ガソリンが必要だ」
富樫に相談すると瞬く間に20リットル用意してくれた。

ハーレーでは燃費も悪く無理だろうし125CCのバイクで行くことにした。これならたぶん往復分のガソリンも賄える。

食材とガソリンを積んで今朝福島に向かい4号線をひた走った。

途中のパン屋などで子供たちのためのものを買い、宇都宮のコンビニで弁当を6個買った。今夜の晩飯用に。

そのときガスから電話が来た。

「大森さん来るな。ヤバイ。原発がやばすぎる。死ぬのは俺たちだけでいいから、来るな」

何もいえなかった。

「お前が家族を守れ。そしてまた笑って会おう」
なんとかそれだけ言うと、電話の向こうでガスが泣いている。

地震や津波はしょうがない。規模の大小はあるだろうが、自然界で生きるということはそういうことだ。

でも「被爆」なんてもので死ぬのはごめんだ。

そもそも放射能で何万人も死者をだした日本でまたか。


中国の文句をいっても、アメリカの駄目さを嘆いているばかりでは何も変わらない。


みんなにひとつお願いがある。

これから祝祭日に国旗を掲揚しないか。

http://store.yahoo.co.jp/t-kisho/
例えばここで数千円で買える玉と棹がセットのものでじゅうぶんだ。

これを家の前に掲げないか。

ほんの数十年前までは当たり前だったことをもう一度俺たち世代でやらないか。


もう右翼も左翼も関係ない。
今のこの現状をスタートに。これ以上この国を悪くしないでせめてこの最低ラインを守ることからはじめよう。そうすれ良くする道も見えてくる。

選挙権という小さすぎる武器だけじゃだめだ。

「そんなこといっても」と思うのは簡単だ。日本が戦後はじめた愚民化の表れだ。
一部を除いて他を愚民に。
あながち間違いではない。愚民でも幸せであれば問題はない。

しかし政治家までが愚民になってしまった。

たのむ。
国旗を掲げよう。
ナショナリズムなんて安っぽい考えではない。

この最低ラインを守ろう。それでもまだ日本はじゅうぶんに美しい。

この大災害にも暴動も起こらず派手なデマも流れない、慎ましやかで人を思える国民性を誇りにしよう。

ガスは家族のための目前の食料を捨てて俺に「来るな」と叫んでくれた。

たのむ国旗を、日の丸を掲げよう。

まずは被災者のために半旗の日の丸をみんなで掲げよう。
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by revolver0319 | 2011-03-15 21:23